中獣医学研究会に参加しました。
今日は、わたしたちも耳にしたことのある漢方薬の「茯苓」に関する講義がありました。
茯苓はアカマツやクロマツの根に寄生する、サルノコシカケ科のマツホドの菌核だそうで、掘り出された茯苓は巨大な黒トリュフのようです。
茯苓は腎や胃、膀胱など、体表ではなく体の深い部分の余分な水分をとる作用があり、水毒体質に向く漢方薬だそうですが、勉強会後半に行われる症例検討会でも、尿路疾患のある猫への処方に茯苓があげられていました。
この講座の中で、講義を担当された漢方医の先生が長野方面へ茯苓を取りに行った際の犬にまつわる面白い話を聞くことができました。
同行したメンバーが犬(紀州犬のミックス)を連れていたそうなのですが、その犬が臭いを頼りに茯苓を嗅ぎつけてここ掘れワンワンとやり、実際にその場所を掘ってみると、本当に茯苓が出てくるのだそうです。
ヨーロッパでトリュフ犬なるものがいるお話は先日書きましたが、茯苓犬という子たちもいるのでしょうか。
掘り出して乾燥させた茯苓(写真1)は特に強い臭いを放つものではなく、微かな香りを感じる程度です。
そして、外皮が除かれて製品になったもの(写真2)は、ほとんど無味無臭です。
ひとかけら頂いたので、帰ってドルチェの反応を見てみました。
今夜のドルチェごはんです。
今日見たテレビ番組で、認知症予防に効果が期待できる食材のひとつに「鮭」が紹介されていましたが、ちょうど冷凍しておいた鮭があったので、冷蔵庫の整理をかねて鮭のソテーとトマトリゾットを作りました。
リンゴも加わり、夏の食材、秋の食材、冬の食材と、まとまりに欠けるリゾットになりましたが、ドルチェは季節感より満腹感が大事なようで、今夜もあっという間に平らげました(笑)
明日はペットメディカルアロマテラピーの講座を再受講します。
今日も黒ラブちゃんのアロマのご相談をいただきレシピを考えていたところでしたが、明日の講義から有益な情報を、アロマをご活用いただいている皆さまにフィードバックできたらと思います。
夕方時間ができたので立野公園を散歩しました。
いつもロングリードで気ままに駆け回る芝生の広場は野球やサッカーを楽しむ子どもたちでにぎわっていたので、今日はあまり人のいない裏手の木々があるエリアを散策しました。
木はずいぶん落葉し、枯れ葉が地面を覆ってドルチェが歩くたびにカサカサ音をたてます。
クンクンクンクン、クンクンクンクン……
魅力的なニオイがするのか、ずっと地面の臭いを嗅いでいます。
ちょうど先日、トリュフを探すイタリアの犬のことをテレビ番組で放映されていたのを思い出し、「白トリュフを見つけたらご褒美は松坂牛ね」などと冗談を言いながら、自然の香りを存分に楽しむドルチェを見ていましたが、イタリアのトリュフ犬たちは、小さなころから飼い主さんと時間をかけて信頼関係を築き、やがて立派なトリュフ犬に育つのだと紹介されていました。
ドルチェが生後8週齢の時からお世話になっているしつけの先生に言われたことで、今も印象に残っている言葉があります。
『わんちゃんをたくさん褒めてあげてください。褒めてあげられるようなシチュエーションを飼い主さんが作ってあげてください』
現在ペットとして飼われている犬の多くが、作出目的をもった種類が多く、特に西洋犬種は使役犬であることも多いでしょう。
飼い主さんの指示で仕事(行動)をして飼い主さんに褒められることを喜びとする犬たち。
それは使役犬種に限らず、どの犬にも共通するものではないかと思います。
人間も、頑張ってやった仕事を上司に褒められればまた頑張ろうと思うように、わんちゃんも飼い主さんに褒めてもらうことが何よりのご褒美なのだと思います。
わたしたち飼い主はみな、愛犬を可愛がっているとは思いますが、「いい子だね、よく頑張ったね」という「褒める」言葉を口にする機会は案外多くないのかもしれません。
幸い幼児期に褒める大切さを教えていただいた我が家は、ドルチェがなにか新しいことを覚えると、「すごいね~」「天才だね~」などと、とてもよそ様には聞かせられないような、いわゆる親バカな言葉で褒めちぎっています(苦笑)
トイレシートで用を足したあとは今でも必ず「えらいね~、上手にできたね~」と褒めるので、トイレの後はいつも嬉しそうに寄ってきます(笑)
そんなわたしも散歩の時はなんとなく慣れが出てしまい、新鮮な気持ちでドルチェと向き合うことをおざなりにしてしまいがちでしたが、今日はしつけの先生のそんな言葉を思い出し、ドルチェとアイコンタクトをとりながら、「いい子だね! 上手だね!」と発するわたしの言葉を、先日9歳になった大人のドルチェもまんざらではない様子で受け止めていたようです。
昨日、11月14日はドルチェの9回目の誕生日でした。
昨夜は所用でお祝いをできなかったので、今日は一日遅れでバースディプレートを用意して家族でお祝いしました。
2006年の年明け、我が家に迎えたときには片手で軽々抱っこできるほど小さかったドルチェも、すくすくと育ってあっという間に9歳になりました。
今日を元気に迎えてくれたことに心から感謝です。
忙しさを言い訳に寂しい思いをさせてしまうこともありますが、新たな一年も日々の小さな喜びを大切にしながら大事に過ごしていきたいと思います。
本日の講座はペットアロマとペットマッサージのダブル開催でした。
ご参加くださったT様のわんちゃん、マルちゃんは9歳になるミックスの女の子。
小さなころからアレルギーによる皮膚トラブルに加え、関節にも不安があるとのことで、年齢的なこともあって家で出来るケアについてネットで調べて、アロマアンサンブルの講座を受講しに来てくださいました。
メディカルアロマの講座では、アロマを含めたホームケアでなるべくいい状態を保ち、アレルギー体質と上手に付き合うことによって結果的に薬を減らせるようにケアしてみましょうとお伝えし、まずは精油で出来ることについてアドバイスさせていただきました。
マッサージでは基本のリンパマッサージに加え、皮膚トラブルに取り入れていただきたいツボや、関節ケア、お散歩の後のツボなどにについて、こちらはドルチェがモデルを務めました。
アロマとマッサージの他にも、皮膚の状態に合わせたシャンプーや食事について、わんちゃんも飼い主さんも負担にならずに取り入れていただけそうなケアをご紹介しました。
講座に来てくださる方の多くが、動物病院で処方される薬に頼るだけでなく、家で出来ることをしてあげたいと、その方法について勉強しに来てくださいます。
そんなお家のわんちゃん、ねこちゃんたちは本当に幸せな子たちだな、と講座を進めながらいつも思います。
T様も、長時間の講座を熱心に聞いてくださった後に、お留守番のマルちゃんにと、これからの寒い季節用の肉球クリームと、アトピーケア用のジェルを作ってくださいました。
明日は立冬。
お昼から始まった講座も、クラフト実習が終わった頃には外はすっかり暗くなっていました。
次回はマルちゃんにお会いできることを楽しみにしつつ、アロマやマッサージがマルちゃんのお困りごとの軽減につながりますようにと願いながら、T様をお見送りしました。
以前にもまして外国人観光客が増えた仲見世の、ほとんど日本語が聞こえてこないほどの国際色豊かな賑わいにちょっと驚きつつも、外国の方がどんなものに日本らしさを感じているのだろうと興味をもって見てみると、手にするもの、カメラを向けるものも私たちとはちょっと視点が異なるので面白いです。
そんな様子を眺めながら仲見世と浅草寺を通り抜け、観光客も見かけなくなったあたりの裏道にもう一軒のお気に入り、甘味の「梅むら」があります。
ここの豆カンが大好物なのですが、豆カンも食べ比べるとその店ごとに味わいがずいぶんと異なるので面白いです。
梅むらは豆の煮方が素晴らしく、素材自体も選りすぐりだということはわかりますが、季節や気温、豆の状態等により仕込み方を変えて一年中同じ味わいを出しているのでしょう。
寒天も天草の香りがとてもよく、上品な黒蜜の甘さとのバランスがご機嫌で、わたしは梅むらさんのお味が大好きです。
ぽってりとした器にたっぷり盛られた寒天が、これまた隠れてしまうほどに載せられた沢山の豆。みつ豆は豆が添え物のような印象を受けますが、豆カンは豆を美味しくいただくための甘味のように思います。
ここの豆カンはわたしの母も好物なので、お土産に持ち帰りをひとつお願いしました。
ドルチェにも歳の数だけ豆をわけてあげました。さすがに寒天はあまりお気に召さなかったようですが……
そんな豆カンよもやま話をFacebookでつぶやいたら、神楽坂の「紀の善」の豆カンも豆の炊き方が秀悦でお勧めとの嬉しい情報をいただきました。
早速行ってみたいと思います。
雨傘、藪蕎麦、梅むらと、久しぶりの浅草は忘れ物からの思わぬ展開となりましたが、老舗ならではの気持ちの良い接遇や変わらぬ味わいを堪能し、充実の途中下車となりました。
今日はプライベートのお話です^^
久しぶりに浅草へ行きました。
外出の目的地は浅草ではなく、先月後半に生まれて初めて出かけた青砥でした。
再び青砥へ向かった理由は、駅近くの”かつしかシンフォニーヒルズ”で行われた知人の舞台鑑賞の帰りにふらり立ち寄ったお店で雨傘をうっかり置き忘れてしまい、今回はその受け取りでした。
青砥へは自宅から結構な距離があります。
自分の不注意とはいえトンボがえりはちょっと勿体ない気がして、どこかで買い物でもして帰ろうかと電車の路線図を眺めていたら、青砥から浅草まで電車が乗り入れているのですね。
迷わず途中下車することにしました。
平日の昼間、浅草に行ったら必ず寄りたい場所がここです。
十代の終わりに蕎麦の美味しさに目覚めさせてくれたお店で、その魅力からずいぶんと蕎麦屋めぐりをしましたが、長年変わらぬ不動の一位がこの並木藪です。
当時、まだ二十歳そこそこのわたしが江戸の老舗で目にした大人たちの姿は今でも印象に残っています。
仕事の合間なのか、休日なのか、常連とおぼしき人たちが陽が傾く前から焼き海苔や板わさをつまみに日本酒をちびちびやり、締めに蕎麦をさっとすする。
大勢で群れることもなく、酔っぱらうこともなく、ましてや愚痴ることもない。実に自然体にケの日のひと時を愉しむ姿を見て、こんなふうに恰好よく歳を重ねたいと思ったものでした。
そんな光景を思い出しながら、わたしも日本酒を冷やでたのみました。
菊正宗のこもかぶりが店内に置かれているのが印象的で、鼻の奥にふわり広がる樽の香りがこの店に来たことを実感させてくれます。
締めは天ざるそばをお願いしました。
天ぷらに添えられてくる温かいつゆで冷たいお蕎麦もいただきます。
もりそばのつゆほどに濃くはないけれど、おそらくどこよりも辛い並木藪のつゆらしさがこのつゆにも感じられて、これもまた「並木藪に来たなぁ」と思わせてくれます。
この店のベテラン揃いの店員さんはサービスも小気味よく、何十年通っても飽きない味わいもさることながら、常連一見分け隔てない接客もまた見ていて心地よいものです。
こんなお店が散歩の距離にあったらいいだろうなと思いながら、次に向かうためにお勘定をお願いしました。
三連休の中日の今日は手作り石けんワークショップを開催しました。
今回で3回目のリピータさまから石けん作りはじめての方まで、本日は4名様がご参加くださいました。
ワークショップの前半は、石けんが出来る仕組みや材料の説明、苛性ソーダ取扱いの注意点など、石けん作りの基本についてお伝えしました。
その後は皆さんで共同作業。
そして、いよいよお楽しみの楽しいデザインの時間です。
おひとりが様々なオプションの組み合わせで素敵なデザインを仕上げると、周りの方が刺激を受けて更にデザインを展開させて、どんどんと新たなデザインが生まれました。
これこそグループレッスンの良さであり楽しさだと思いながら拝見していました。
小さなカップの中で誕生した数々の石けんは、和菓子のようなマーブル石けんからポップなアメリカンスイーツ風石けん、バレンタインギフトにも出来そうなチョコレート石けんまで、まるでスイーツ博覧会の様です。
今回の油脂類は、オリーブオイルをメインにスイートアーモンドを配合した肌当たりが優しく泡立ちがきめ細やかな石鹸に仕上がるように配合しました。
これから完成までご参加者さまのお手元で仕上げていただきます。
約1か月後、デザインと使い心地の両方を楽しんでいただける日をわたし自身も想像しながら、芸術の秋にふさわしい一日を皆さまと共有させていただきました。
東京は雨模様で始まった11月でした。
気温も下がり、冬の訪れを感じさせますね。
ハート石けんが出来上がりました。
9月にデザインの試作で仕込んだものです。
今年は色々とデザイン石けんにチャレンジしていますが、デザインものはカットする瞬間までドキドキ。
色やデザイン等の課題がその時にはっきりします。
このハートも次はああしてこうして…と、気持ちは次回作に向かっています。
寒くなると色や香りも温かみのある石けんが恋しくなります。
クリスマスシーズンのお気に入り「NOEL」もそろそろ仕込みの時期です。
明日は人用石けんのワークショップを開催します。
ご参加の皆さまはリピーターさんですが、デザインがとてもお上手な方たちなのでどんな石けんをデザインしてくださるのか、今からとても楽しみです♪