早いもので2017年もあと一週間となりました。
今年も喜怒哀楽、色々なことがありましたが、私にとってこの一年のテーマは大きくふたつありました。
ひとつは動物に関すること、そしてもうひとつは乳がんの自然退縮のことです。
今日は乳がんを振り返ります。
2015年の秋に乳がん診断を受け、その後の経過はブログやがんと自然治癒の記録に綴ってきましたが、勧めらた治療法に違和感を感じて迷い悩んだ結果、私は代替療法を選択しました。
当初2.5㎝あった腫瘍は、今は幸いにも1㎝を切りました。
がんは「手術・放射線・抗がん剤」のいずれか(または複数)の治療をしなければ悪化するというのが常識とされていますから、私の症例は例外とか奇跡などと言われたりします。
病気の経験は、人生と同じように登山のようなものだと感じています。
治癒に向かってどの治療法を選ぶかは、山頂へ向かってどの道を選ぶのかと通じていて、そしてそれは人それぞれ異なります。
絶対も正解もありません。
ところが、がんなど大病を乗り越えて山頂(治癒)にたどり着いた人は、自分のたどった道を勧めたくなるもので、それが人情でもあります。
その気持ちはとてもよくわかりますし、私も以前は早くがんを寛解させて、がんは西洋医学でなくても治る病気だということを多くの人に伝えたいと考えた時期もありました。
どんな体験も無駄なことはなく、人生で起こるすべては必然だと言われています。
そして、極(=思考の偏り)があれば対極を引き寄せ、葛藤を通して魂の成長の機会が与えられます。
その学びの登山道は人それぞれで、ガイド役は自分だけです。
自分の内面と深く向き合ったとき、内なるガイドは道を示してくれるのだと知ると、自分の体験を他の誰かに勧めて手を引いて行くのではなく、その必然を理解し、選択を尊重する随伴者でいるのが大切なのだと感じます。
乳がんという私の登山はそろそろ終盤かもしれませんが、また新たなチャレンジが待っているのでしょう。
次はどんな山なのか、山頂からはどんな景色が見えるのか。
楽しみでもあり不安でもありますが、大変な課題も過ぎればギフトとなりますから、これも魂の学びと思って、また一歩ずつ道を選んで進んで行きたいと思います。
がんを通して、今年はそんなことを考えた一年でもありました。