音楽、味わい

先日ご招待いただいて出かけたのは、東フィルの定期演奏会でした。

 

この日の曲はリストとブラームス。

 

リストのピアノ協奏曲第一番では、藝大在学中で昨年フランツ・リスト国際ピアノコンクールで優勝した若手ピアニストの阪田知樹さんが、透明感のある演奏を披露してくれました。

 

最近は演奏会やコンクールに出かける機会が減ってしまいましたが、以前は若手音楽家の登竜門ともなる音楽コンクールにもよく出かけていました。

 

課題曲が決められているコンクールだと、出場者の人数分、同じ曲を聴き続けることになるのですが、演奏者が変わるとまるで違う音楽を聴いているように感じるので、退屈することはありません。

 

クラシックになじみのない方からは、交響曲などが「指揮者が違うと演奏って違うものなの?」と聞かれることがあります。

そんな時は「オムライスもお店によって全然違うでしょう?」と冗談交じりに答えています。

 

こんな例えはいかがなものかとは思いますが、指揮者や演奏家違いの音楽やオペラを鑑賞するのは、鮨なり蕎麦なり、自分の好きな料理を食べ歩く楽しみに似ているかもしれません(笑)

 

さらに音楽コンクールは、自分の印象に残った若手音楽家の今後の活躍を陰ながら見守り、応援できることも楽しみのひとつです。

 

今後もどんな若手演奏家が登場するかが楽しみです。