自分の感性で

コロッケです(笑)

 

仕事中に小腹がすいたので、財布を片手にお向かいのパン屋さんのお総菜コーナーへ。

 

トレーにコロッケを載せてレジに持っていくと、店員さんが声をかけてくれました。

 

「今、揚げているので、そちらにしますか?」

「はい、お願いします♪」

 

まあ、なんて嬉しいお気遣い!

 

「ちょっとお待ちいただいてもいいですか?」

 

そう言って店員さんはレジから揚げ場の様子を窺うことしばし。

そして紙袋を片手に奥へ行き、揚げたてのコロッケを入れて来てくれました。

 

「お待たせしました」

「嬉しいです。すぐにいただきます。ありがとう」

 

そんな言葉を交わし、店を出ました。

 

 

 

最近、男女問わず若い人たちの心配りや、若い店員さんの気持ちの良いサービスに接することがとても多いのです。

ちょっと思い巡らすだけでも色々な顔や情景が浮かんできます。

 

「こうした方が相手が喜ぶのでは?」

 

「あっ、今これを必要としているのでは?」

 

自分の感性で相手を観察して、気づいたことや感じたことを言葉や行動にする。

どれも大袈裟なことではないのだけれど、マニュアルで決められた範疇のちょっと先にあることです。

 

決められたことではないからこそ、その人の感性や優しさに触れることができて、こちらも心が動かされるのかもしれません。

 

いつの時代も「今の若者は……」なんて言葉を耳にしますが、私が若い頃は彼らみたいな気配りはできてなかったなぁ。

 

 

 

街角での、一期一会。

 

誰かがくれた優しいエネルギーは、本人は忘れているかもしれないけれど、受け取った人の心に温かいエネルギーを注ぎ続けてくれるものですね。

 

熱々のコロッケを頬張りながら、ふとそんなことを考えていた春の日の午後。

心もお腹も幸せに満たされました。