小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト

 

 

昨日は久しぶりにオペラを観に行きました。

 

プロフィールにちょこっと、趣味:音楽鑑賞とのせてあるのですが、実はオペラが大好きなんです。最近なかなか劇場に足を運ぶ機会がなくて、家でCDやDVDをかけていましたが、昨夜は久しぶりの舞台に胸をドキドキさせながら上野に向かいました。

 

 

 

 

 

今回のオペラは、大好きな小澤征爾氏が率いる音楽塾のオペラ・プロジェクトで、演目はモーツァルトのフィガロの結婚。指揮は小澤氏とテッド・テイラー氏がふたりでひとつの演目を振り分けるというものでした。
ここ何年か健康問題に関する報道がされていた小澤氏なので、今回チケットを手配するときもキャンセルは覚悟のことでしたが、無事に姿を現してくれたときには感動で思わず涙があふれ、序曲はハンカチで目を押さえっぱなしという、自分でも驚きの幕開けでした。

 

マエストロ小澤が指揮するオペラを観るのはなんと10年ぶり。
前回はウイーン国立歌劇場の音楽監督就任後に凱旋帰国した時で、その時観たのもフィガロの結婚でした。
ジャン=ピエール・ポネル演出のウイーン国立のフィガロと、今回の若手音楽家たちのフィガロを一概に比較することは出来ないけれど、今回のオペラにもとても感動したのと同時に、若手音楽家の将来もとても楽しみに思いました。
また、この10年の間に自分の観方・聴き方もずいぶんと変わったことを実感できたのも面白かったです。

 

 

オペラ・ドラマティコ形式のオーケストラ・ピット。指揮台のすぐ横にはチェンバロが。
オペラ・ドラマティコ形式のオーケストラ・ピット。指揮台のすぐ横にはチェンバロが。

 

 

今回のオペラでもうひとつ新しかったのが、オペラ・ドラマティコという形式で、これは舞台の中央にオーケストラピットが配置されていて通常のオケピットほど沈み込んでいないので、特に中2階的なR席にいたわたしからは演奏家たちの様子が良く見えて、演技と演奏が一体となっているのが面白かったです。

 

10年前のフィガロの結婚は、いまでも感動を思い起こしますが、今回のフィガロの結婚も心を豊かにしてくれて、とても良い時間を過ごすことが出来ました。

 

またしばらく頑張れそうです(^^)