楽しい時間は過ぎるのが早くて、4日間のワークショップもあっという間です。
今回も多くの馬たちと様々なワークができて、そのどれもが心に残るものばかり。
中でも印象に残っているのが、前回も一緒にワークした写真の栗毛君とのボディーワークです。
この写真は、昨年クラブの方からご相談を受けてワークしたときのものです。
踏み台を怖がる、ゼッケンを載せる時に怖がるなどのお悩みがあったので、ボディーワークとリーディングをしたところ、すごく改善が見られました。
それから4か月が経つのでその後どうしているかが気になってデビー先生にお話したところ、二日目に馬房でのワークのお許しを頂きました。
お昼ごはん中の馬房にお邪魔して、タッチをしてみました。
昨年、反応していた頭の上へのタッチにも特に反応することなく受け入れてくれました(*^^*)
他の部分はどうかなぁ、と前肢に触れてビックリ!
これまでの経験と比較しても驚くほど冷たくて、血流がとても悪いことが容易にわかりました。
前腕から蹄まで、リフトや円のタッチ、オクトパスなど数種類のタッチをすると、興味深いことに、お腹がグルグルッと鳴りだしました。
その後、前肢は徐々に温かくなり、冷えのほとんどが改善しました。
右の蹄冠(蹄の上)だけは冷たいままでしたが、あとは変化を見守ることにして馬房を出ました。
私が前肢にタッチをしたのはわずか数分ずつでした。
翌日様子を見に行くと、蹄冠も含め、肢全体の温度差がなくなり、自然な馬の体温になっていました。
その良好な状態は、私が東京に戻る直前まで続いていました。
馬の蹄には血管が通っていて「第二の心臓」と言われるほど、馬にとっては大切な場所です。
そして蹄の病気になると、最悪命に関わることも。
Tタッチは忙しい人にも最適と先生がおっしゃいますが、愛馬でなくても、クラブで手入れの時間に、できることがあるというのは嬉しいことです。
今回もTタッチの威力と、動物が自ら良くなる力に
感動しっぱなしの4日間でした。
いまから次回開催が楽しみでなりません(笑)
デビー先生、ご一緒した皆さん、そしてクラブの馬たち。
素敵な時間をありがとうございました。
これはビーラインというグラウンドワークです。
ロープを無口の下に通して、二人の人がワンドを使って馬を誘導します。
ロープは固定されていないので馬に力で影響を与えることはできません。
つまり馬は、二人の間を行ったり来たりできるわけで、その動きが蜂のようなのでビーライン(Bee Line)という名前がついたのだそうです。
馬はビーラインで歩くことで身体的なバランス感覚を養うだけでなく、自制心と自信を養うのにも効果的です。
リードする人間自体のバランスや体の使い方が大事になりますが、それと同時にコントロールの意識を手放すのにも役立ちます。
ハイ!
簡単なワークではないので、まずは人間同士で練習してから(笑)
人間:「どう? シグナル伝わる?」
馬役:「止まってって言ってる感じがする~」
などと互いにフィードバックしながらの練習はとても大事だし、勉強になります。
今回は新しいボディーラップも教えていただきました。
前半身と後半身を繋ぎ、腰にも意識を持たせ、腹部にもアプローチできる最強な感じの巻き方です。
テリントンTタッチの創設者、リンダ・テリントン-ジョーンズサンの妹で、リンダさんと一緒にTタッチを開拓してきたロビンさんが考案されたのだそうです。
日々進化するTタッチ、すごいです!
みんな巻き方を忘れないように上から下から斜めから、写真を摂りまくりです(笑)
一年で一番楽しみにしているイベントがやって来ました。
デビー・ポッツ先生による馬のTタッチワークショップです。
今回も那須トレーニングファームにて。
ここは、シドニーオリンピックの日本代表選手、広田龍馬さん(障害馬術)の乗馬クラブで、広田さんご自身もTタッチの大ファン!!
ご自身の馬たちのトレーニングにも日々Tタッチを取り入れています。
ワークショップ初日には、お忙しい中お時間を割いてくださって、Tタッチの素晴らしさをお話してくださり、私たち参加者もデビー先生もワークショップの冒頭から感動してしまいました。
今回も多くの馬たちとワークしました。
Tタッチが素晴らしいのは、とにかく動物を観察して体と心のバランスを整えるためのワークを、動物のフィードバックを確認しながら動物と一緒に行うという理念です。
馬に乗る人達は、乗ったときに馬が扶助にしたがって運動できるか、障害を飛べるか、経路を踏めるか、といったことを重視しがちです。
しかしそれらを可能にするためには、ベースとして馬が地上でどれだけ心身が良いバランスであるか、体全体を柔軟に使えるか、自信と自制心を養っているかを無視することはできません。
そのためのグラウンドワークやリーディング、ボディーワークを、馬の受け入れや変化を見ながら一緒にワークします。
このお馬さん、頸がS字になっているの、わかりますか?
普通に止まると前傾して左前肢の上に頭が来るような、左重心の停止姿勢になってしまいます。
体のバランスは心のバランスに影響します(逆もしかり)。
この馬はいつもTタッチのワークに協力してくれていて随分と変化していますが、以前は神経質な面を見せていたそうです。
私も4か月ぶりに会いましたが、以前よりも落ち着いてバランス良く歩けるようになって驚きました。
今回は新しい道具の紹介もありました。
SURE FOOT という、馬が乗ってバランスを整えるサポートをするものです。
不思議なもので、短時間乗っただけでも馬の姿勢や歩様が変わるんです。
これには参加者もビックリ!
乗って感触を確認したりして皆で盛り上がりました(笑)
3/9~14まで、新潟で開催されたTタッチ・プラクティショナーコースに参加してきました。
ちょうどコースの開催と、年に一度新潟で開催される日本酒のイベントとが重なり、往きの新幹線もホテルも市内も、大勢の人で賑わっていました。
そんな私もお気に入りの日本酒「鶴齢」を買うことを今回の目的のひとつにしていましたが……(笑)
コースでのメインの目標は、「パターン化しがちなセッションを見直すこと」
タッチもラップもリーディングやグラウンドワークも、なんとなくいつも同じになってしまいがちなことが気になっていました。
先生のワークを見ていると、技術面はもちろんですが、本当に柔軟でゆとりがあって本当に学びになります。
そして他の参加者や先輩方のワークにも、たくさんの気づきがありました。
これまでにも習ったツールはたくさんあるはずなのに、道具の取り出し方の偏りがあって、引き出しの奥にしまい込まれたままになっている様々なテクニック。
まずはコンマリさんよろしく、引き出しの中身をすべて取り出して、見直してみることから始めたいと思いました。
最終日には、恒例のクロージングサークルがあります。
全員が輪になって座り、何でも自由に話したあとに、様々な動物の陰影が刻まれたストーンが入っている袋からストーンをひとつ引きます。
動物にはそれぞれメッセージがあって、不思議といま必要なメッセージが届く、まるでおみくじのような儀式で、みんな何のストーンがやって来るか毎回楽しみにしています。
動物のメッセージには、たとえばこんなものがあります。
クマ:内省(沈黙して、目標が現実となるように内なる会話を鎮めてください)
蝶:変化(あなたはある種の変化を受け入れる準備ができています)
ワシ:霊魂(凡庸の先にあるものを見ることを勇気づけ、神との繋がりを見出させてくれるでしょう)
などなど。
私が過去3回で引いたのは、タカ、シカ、キツネでした。
そして今回はなんとエンジェル!
みんな欲しがるストーンですが、今回は縁あって私の手元にやって来ました。
エンジェル。
動物たちの守護天使。
個後やりたい動物関係の新たな活動はあるものの、未知の世界へ飛び込むのは恐れがありますが、ちょっと勇気づけられました。
プラクティショナーコースはまだ続きますが、今回の参加に向けては多くの動物たち(犬、猫、トカゲなど)と飼い主さんにご協力いただき、ケーススタディーレポートも無事に提出を終え、Practitioner-in-Training という認定をいただくことができました。
コースもケーススタディーもまだまだ続きますが、ひとつの節目を迎えました。
また次回に向けて楽しみながら進みたいと思います(*^-^*)