馬のTタッチWS 2019秋(那須)

放牧場の馬たち
放牧場の馬たち

 

毎回楽しみにしているデビー・ポッツ先生による

馬のTタッチワークショップに参加しました。

 

すでに秋の恒例行事化しています。

 

今回も会場は那須トレーニングファームです。

 

今回の目標は、基本に立ち返り

 

「あらゆるワークの中、なぜこれを選ぶのか」

「馬にどのように作用しているか」

「馬のバランスはどうか」

 

 

 

 

馬がワンドに集中して落ち着いて歩いています
馬がワンドに集中して落ち着いて歩いています

 

Tタッチのリードとワンドでリーディング。

 

横木でラビリンスを組みます。

 

包帯のようなものは伸縮性のバンテージで

Tタッチではボディーラップと呼んでいます。

 

ラップの主な目的は、

体の前後を繋げたり

動物の体に意識を持たせたり etc.

 

「体への意識?」と思うかも知れませんが

馬は自分の体を意識できてないことが多く

結果、体をうまく使えずに運動や心身のアンバランス、

行動問題、怪我や痛みに繋がることも

少なくありません。

 

また、感情的な要因からくる行動問題

にもラップによるサポートは有効です。

 

 

 

 

 

 

リーディングする人間の呼吸と体のバランスも意識します
リーディングする人間の呼吸と体のバランスも意識します

 

馬の左右のバランスはどう?

 

止まるときに体の下に四肢がおさまっているか?

 

とても地味で一見分かりにくいのですが、

そのバランスを整えることが、

馬の心身や行動には大きな違いとなります。

 

 

 

 

 

 

 

これはテールワークです。

 

尾骨は頭蓋骨まで、脊椎を通して繋がっていますが、

馬のテールワークは骨格系へのアプローチだけでなく、

咬み癖など口が出やすい馬や感情の問題、

疝痛など、様々な症状や問題に効果があります。

 

 

 

 

カメラ目線バッチリなお馬さん。

 

乗っているのはSure Footというパッドです。

 

とてもシンプルな作りなのですが、

乗ってビックリ!

 

体内ではバランス調整が行われていて、

しばらくすると頭を下げてリラックスしたり……

 

どの足を、どれ位の長さ乗っているかは

全て馬に任せます。

 

 

 

 

 

広田龍馬さんをオフィスにお見かけして

一緒に写真を撮っていただきました。

 

WS開催初日にはいつもご挨拶をしてくださるのですが

「自分はお馬さん達とTタッチを続けてきた。本当にTタッチは素晴らしので、皆さんも続けてください」と素敵なお話をシェアしてくださいました。

 

毎回充実のTタッチワークショップ。

昼間は馬たちと、夜は仲間と楽しく過ごして、

あっという間に4日間が過ぎました。

 

また次回開催もすでに楽しみです。

 

 

 

 

 

 

Spirit にヘッドラップを巻くデビー先生
Spirit にヘッドラップを巻くデビー先生

 

【番外編】

 

笑顔のデビー先生と一緒に映っている

馬のぬいぐるみは、私が持参したものです。

 

まだ名前が無かったので

デビー先生に命名をお願いしたら、

間髪入れずに「Spirit」と!

 

スピリットとは、昔デビー先生の牧場で

生まれた仔馬の名前で、このぬいぐるみが

スピリットにそっくりだと言って

タブレットに保存してある写真を

見せてくれました。

 

実はスピリットは生まれてまもなく

脳に重篤な問題を抱えてしまい、

獣医師からも、ある程度以上は回復は

見込めない、と診断を受けたそうです。

 

しかしデビー先生は彼女を救いたい

一心であらゆることを試みて、

最後に行き着いたのがTタッチだったそうです。

 

愛馬スピリットを連れて参加した

9日間のTタッチWSが終わる頃には

スピリットは全く別馬になっていたそうです。

 

スピリットはデビー先生をTタッチの

世界に連れて行った馬。

 

そんな大切な名前をつけていただいて

とても嬉しく、ありがたいことです。