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⑨鍼灸治療とビワの葉温灸

       

※2015年から代替療法で乳がんと向き合ってきた私個人の記録です。

 


9)鍼灸治療とビワの葉温灸

 

2016年1月下旬から半年ほど、定期的な鍼灸治療を受けました。

 

がんへの直接的なアプローチと言うよりも、全身を流れる気の停滞感を感じていたので、気の流れを整えたいという目的からでした。

 

 

がんの体験のある方から、脈診が上手だという先生を紹介してもらって受診したのですが、ひと鍼打つごとに脈をとって確認しては次の鍼を打つという、とても丁寧な治療でした。

 

先生には乳がんの診断を受けていることを初診時に伝えました。

 

私は脾気虚の体質だそうですが、昔から免疫系に問題が出やすい体質だったので、なるほど納得でした。

 

 

鍼灸治療は30分程ですが、治療後は気が流れて体が楽になるのを感じます。

 

とても興味深いことに、鍼灸を受けた後にボディートークセッションを受けると、エネルギーの流れの変化を指摘されるのです。

 

鍼灸もボディートークと同様に、気というエネルギーを扱う領域なので、人間の肉体がエネルギー体であるということを実感します。

 

 

治療院での鍼灸治療の他に、自宅でびわの葉温灸も行いました。

 

もともと棒灸はペットの仕事用に持っていたので、ビワの葉自然療法の本とビワの葉を入手して、出来るだけ続けるようにしました。

 

 

お灸は気になる患部に施したくなりますが、ビワの葉温灸の手引きによると、「病気や症状が表れている部分は日々の不養生の単なる結果であり、全身の養生こそが大事なので、お灸をする際は、最初に主要なツボに行ってから、最後に気になる部分にお灸をする」のだそうです。

 

西洋医学とは病気の見方が異なるところですが、これは病気に対する私の考え方と共通するところがあって腑に落ちました。

 

 

その本には、自宅での手当だけでがんが消えた症例も紹介されていましたが、病気とは症状が出てから医療機関で治してもらうのではなく、「自分で治すもの」という心構えを学びました。

 

 

この頃参考にしていたのは、自然療法で有名な東城百合子さんの著書や、息子の望月研さんのビワの葉自然療法の本です。

 

ビワの葉温灸をした後は体がとても軽く感じて驚くのですが、同時に普段どれだけ気が巡っていないのかを気づかされます。

 

 

自宅でのお灸の手当は手軽なものではありませんが、お金を払って誰かに治療してもらうのではなく、自分の時間を使い、手間をかけて体と向き合うことで、なぜ自分ががんを作ってしまったのか、日々の暮らしや心の在り方はどうあるべきか、といったことを考えるきっかけとなり、様々な気付きを得ることが出来ました。

 

 

【記:2017年5月2日】