石鹸工場見学

太陽油脂株式会社の石鹸工場見学会に参加しました。
ハンドメイド・ドッグソープ協会主催による企画で、昨年に引き続き開催のお手伝いをさせていただきました。

太陽油脂さんは、合成の洗浄剤が主流となっている中で、昔ながらの製法で石鹸を作り続ける会社で、前田京子さんのレシピによるマルセイユ石鹸がこの工場で作られていることでご存知の方も多いのではないかと思います。


工場では、石鹸や化粧品の製造の他に、ケンタッキーフライドチキンで使われる食用油脂の加工なども行われているそうです。
近隣の小学校からも子供たちが社会科見学に訪れるそうですが、実際に石鹸や化粧品の原料が製品になり、梱包・出荷されていく工場のライン見学や、ペットボトルでの石鹸作り体験などは、大人も子供も楽しく体験できるように構成されています。


石鹸を中心とした「洗うもの」に関する講義では、一般消費者は知り得ない、大変興味深く、ちょっと怖いお話を聞くことができました。


食器用洗剤、洗濯洗剤、除菌をうたったスプレー式消臭剤など、肌に使わないものには、厳密な成分表示が義務付けられていないこと、また、とある成分を使用する際に名前を変えて商品ラベルに記載されている場合があることなど……


表示されていないものを「読みとる」ことは私たちには不可能なことですが、表示されていることがすべてではないということを頭の片隅に入れて製品を選ぶようにすれば、大切な何かが見えてくるのではないかと思いました。


今回はそんなことを考えるきっかけとなった見学会でした。