2015年秋、乳がんの診断を受けてから代替療法でがんと向き合ってきた個人的な記録です。
さまざまな取り組みを経てがんは少しずつ縮小していますが、この記録は代替医療を肯定して西洋医学を否定するものではありません。
診断を受けた当初、私自身が情報を必要としていたように、この記録がどなたかのお役に立ちましたら幸いです。
・経過観察の結果(2015年11月~)
・これまでの取り組み
・参考図書
2015/11/2 23×21× 14
2016/2/8 25×20× 12
2016/5/16 24×17× 12
2016/8/22 23×19× 12
2016/12/5 20×19× 12
2017/3/6 17×14× 13
2017/6/5 18×12× 13
2017/9/25 9×8×6/9×5×5 ※ブログ更新
2018/1/4 9×6×5/8×5×5
2018/4/12 8×7×5/7×7×5
2018/7/19 6×3×4/5×4
2018/11/28 5×4×4/4×3×4 ※ブログ更新
2019/2/28 6×6×5/4×7×4
2019/5/30 8×5×4/6×6×8
2019/8/29 7×5×4/5×5×7
2019/11/28 6×6×5/6×7×6 ※ブログ更新
2020/2/27 9×7/6×5
2020/6/4 10×6×10/6×4×6
2020/9/10 5×9×5/5×8×5
2020/12/17 8×11×9/8×12×7
2021/3/15 7×11×8/7×11×7
2021/6/10 7×10×7/7×11×8
2021/9/30 7×8×7/6×10×8 ※同日マンモグラフィも実施
2021/12/27
【これまでの取り組み】
1)乳がんが見つかる
2)治療の方向性
3)西洋医学か、代替療法か
4)向き合い方は自分で決める
5)具体的な取り組み
6)セカンド&サードオピニオン
7)催眠療法
8)波動療法
9)鍼灸治療とビワの葉温灸
10)運動、体温を上げる
11)ボディートーク療法①
12)ボディートーク療法②
※更新中
2015年9月、自治体の乳がん検査(マンモグラフィー)を受け、要精検の知らせを受けました。
すぐに大きな病院で再検査(マンモグラフィー、針精検、MRI)をした結果、浸潤性乳がんと診断されました。
腫瘍は一番大きなものが約二十数ミリ、他に小さなものがふたつ見つかりました。
まだ手術が可能な段階であったため、主治医からは乳房全摘・再建手術を勧められました。
迷い、そして考えた末、最終的に西洋医学的な治療ではなく、代替療法で自然治癒を目指すことにしました。
それからは、食事を見直し、生活や仕事の仕方を変え、ボディートークセッションの回数を増やし、さらに様々な代替療法を試し、自然治癒に関する本や体験者の記録を読み、可能性を感じたものはすべて試しました。
がんの自然治癒に関する講演に行き、ワークショップに参加し、自宅ではビワの葉温灸、運動、断食、瞑想、潜在意識のワーク、etc.
そして3か月ごとのフォロー検査を受けました。
腫瘍はしばらくは縮小もせず、しかし増大することもなく、ほぼ横ばいの状態が続きました。
診断から半年が経った2016年の春頃、手で触れると腫瘍の形が変化しているのを感じ、5月の検査ではがんが縮小しはじめたのが数値でも認められました。
そして最初の診断から1年が過ぎたいま、24~25ミリほどあったがんは約20ミリと、増大することなく共存をしています。
寛解までには道半ばでもあり、このことを明らかにするのは迷いもありましたが、がんの診断を受けた方だけでなく、病気と向き合い、自然治癒や自己治癒力に関する情報を必要としている方に、必要な情報が届けばと思い、少しずつお伝えしていくことにしました。
【記:2017年1月15日】
実は、がんの診断を受けたのは人生で2度目でした。
プロフィールにも書いていますが、1度目は2009年。
今回は再発ではなく、新たに発症したがんです。
2009年にがんが見つかった時は代替療法の仕事を始める前ですから、西洋医学的な治療に迷いもなく、すぐに標準治療を始めました。
ボディートーク施術士になってからは、セッションでがんが治った症例は耳にしていましたが、わたしは比較的初期の乳がんとの診断だったために、小さな手術で終わるのであれば手術も視野に入れていました。
しかし精密検査の結果、医師からは、腫瘍が全部で3つあるので乳房の全摘が必要で、また近年は全摘・再建が主流であるという説明を受けました。
主治医の女性ドクターの説明は明瞭で、また人柄に悪い印象を受けたわけではないのですが、わたしは説明の内容に違和感を覚えました。
西洋医学では悪性腫瘍をはじめとする望ましくないものは、「取り除くか攻撃する」のが標準のようですが、アロパシー的アプローチでは、なぜ症状があらわれたのかを理解することはできません。
つまり、その経緯を無視して表面化した症状だけを取り除いても根本的な解決にはならなず、「がんを取り除けばすべてが解決と言えるのだろうか?」という疑問も湧いてきました。
そして西洋医学以外の方法で、自己治癒力を促して治癒に向かう可能性について考え始めました。
そこで最初に参考にしたのが、「がんが自然に治る生き方(ケリー・ターナー/プレジデント社)」でした。
この本は、ボディートークが紹介されていたこともあって前から知ってはいたのですが、ちゃんと読むのはこの時が初めてでした。
著者のケリー・ターナーさんは、 ハーバード大学の博士論文の研究のために、がんの劇的寛解をとげた世界中の人をたずねて取材をしています。
この本では、その人たちが何をして治癒に至ったかが紹介されています。
この本を読み終えて、がんは単に取り除くか攻撃して叩けばよいというものではないことが改めて腑に落ちました。
そして、まずは何を始めればよいのか、自分は何と向き合う必要があるのかが見えてきました。
巻末には彼女が開設している「Radical Remission」というサイトが紹介されていますが、ここにはがんになった世界中の人から、代替療法だけで、または西洋医学と代替療法の併用でがんが寛解するまでの取り組みが寄せられています。
https://radicalremission.com/
エネルギー療法にたずさわってから、病気は体、心、精神を包括的にみなければ本当の原因はわからないと考えるようになりましたが、この本と上記サイトの多くの寛解症例を通して、その思いを強くしました。
がんが「手術・放射線・抗がん剤」という三大治療以外で治るのは決して「奇跡」ではなく、正しい道のりを歩めば「がんは治る病気」であることを確信し、自然治癒の可能性を見出しました。
【記:2017年1月18日】
3)西洋医学か、代替療法か
がんは「手術・放射線・抗がん剤」で治療するのが一般的な理解ですが、私は仕事柄、西洋医学以外の情報や症例が入りやすい環境にいます。
また、2)でも書きましたが、がんが治るのは奇跡ではなく、私も寛解を手にした人たちを追いかけたい、また自分の療法(ボディートーク)を自分の身体で試したいとも思っていました。
しかし同時に、「代替療法でがんを治した人たちは意志が強い特別な人たち。自分が意志を貫ける自信は全くない」とも感じており、治療法を決めるまではかなり迷いました。
診断当時は手術が可能な段階だったので、代替療法で結果が出ずに諦めたときには、すでにがんが進行して手術もできない、ということも想定に入れなければなりませんでした。
不安や恐れは、人に不確かな未来を見させるものです。
自分の挑戦が失敗して、がんに苦しむ自分の姿が一日に何度も浮かび、次の瞬間にそのイメージを打ち消す。
もし不安に負ければ、それが現実になる。
そんな日々が続きました。
「現実を創るのは自分」
この言葉を繰り返しながら、エネルギーを自分に向けるために時間の使い方を見直し、意識を自然治癒の可能性に向けました。
そしてまずはボディートークのセッションを増やし、波動療法や催眠療法、鍼灸も試し、食事やその他の生活習慣を見直しました。
同時に様々な本を読み、有益な情報を集めました。
がんが寛解した人に実際に会って話を聞くようにもしました。
もちろん友人知人にそういう体験者がいるわけではないですが、意識してアンテナを張っていると必要な情報が入ってくるものです。
がんが治った人の講演会やセミナーなどが各地で開かれていることを知り、早速申し込んで参加しました。
会場では実際にこの方たちにお会いして、直にエネルギーに触れることが出来ました。
自己責任で自分の病気と向き合い、がんを寛解させた人たちの声は想像以上にエネルギーに満ちていて、大いに背中を押されました。
【記:2017年1月27日】
4)向き合い方は自分で決める
代替療法だけに決めるまでの間、多くの方の体験記を読みました。
また、講演会などへ体験談を直接聞きに行ったりもしました。
私が治療法に迷っていた当時、実際に三名の方のお話を聞けたのですが、代替療法でがんを治した人や、三大療法を全て受けたけれど結果的に治癒は見込めずに余命宣告を受けた人など、がんの寛解までの道のりは、まさに三人三様でした。
そして、その方たちの話を直接聞けたことは、わたしの選択に大きな影響を与えました。
「百聞は一見にしかず」とは正にその通りで、文字(体験記)だけだと、その人たちの症例は特別で奇跡的で、自分とは違うと思ってしまうのですが、実際に会ってみると、その方たちが抱いていた不安や恐れなど、文字からでは感じ取れないものに触れることができました。
そして、症状や病状は違うけれど、彼らは決して選ばれた特別な存在ではないことを理解できました。
すると、彼らが歩んできた道のりに、これから自分が歩む道のりを重ね合わせることが出来て、自然治癒への道のりが現実的なものとなってきました。
しかし大事なことは、誰かの歩んだ道のりをたどることが、自分にとっての正解とは限らないということです。
代替療法でがんと向き合う時、なぜがんになったのか、どうしてがん細胞が増殖し続けたのか、という因果関係を無視することはできません。
その因果関係=「がんになった道筋」は人それぞれです。
仕事のし過ぎかもしれません。
体を大事にしなかったのかもしれません。
偏った食事かもしれません。
食品添加物の摂り過ぎかもしれません。
農薬や化学肥料で育てられた食物の摂り過ぎかもしれません。
砂糖の摂り過ぎかもしれません。
アルコールの摂り過ぎかもしれません。
タバコの吸い過ぎかもしれません。
放射能や環境汚染かもしれません。
遺伝体質かもしれません。
精神的な問題を抱えていたのかもしれません。
心のありかたかもしれません……、etc.
がんを始め、すべての病気は、本来進むべき道をそれてしまって、それでも気づかずに突き進んだ時に、警告信号として症状や病状となって現れるのだと思います。
これは、多くの体験者も同じように言っています。
私は、ある講演会で二人のがん自然治癒体験者の話を聞く機会があり、その日を境に意識が変わったことを今も鮮明に覚えています。
そのお二人は、自分で模索して「治るための方法」を見つけて実践していました。
しかし、代替療法だけでがんに向き合うことにまだ不安を抱いていた当時の私は、「何をすれば、どの療法を受ければ手術を免れることが出来るか」という、他力本願な意識レベルだったのです。
自分の考えが甘かったこと、恐れから逃げていたことに気付いた瞬間でした。
そのことに気付いた時、「何をすれば自然治癒するだろうか」という考え方から、「この方法でがんを治す」に変わっていました。
すると不思議なくらい不安や恐れは自分の中から消え、その日を境に現実が大きく動きはじめました。
【記:2017年4月29日】
5)具体的な取り組み
代替療法に絞って自然治癒を目指すと決めてから、以下のことを実践しました。
・食事療法(玄米菜食)
・野菜ジュース
・断食
・運動(ウォーキング)
・体温を上げる
・ボディートーク
・波動療法
・鍼灸治療
・ビワの葉温灸
・催眠療法(及びセルフ催眠)
・瞑想
・マインドスケープ(潜在意識のワーク)
・早寝早起き
・仕事の見直し
・時間の使い方の見直し
・自分と向き合う
・人の助けを借りる
・植物を育てる
・神社に参拝
上記は現在も続けているものもあれば、当時だけのものもあります。
食事療法はいまも続けていますが、当時はかなりストイックに行っていました。
一日二食で、動物性食品はかつお出汁から乳製品まで徹底して控え、玄米菜食で小麦グルテンもカットしました。
アルコールもストップし、カフェインの摂取も控え、砂糖や甘いものもやめました。
タバコはもともと吸いません。
今まで使っていた塩や味噌、醤油などの調味料も安全な製法や原料で作られたものを買うようにしました。
食材は自然食品店で買うか取り寄せをして、できるだけオーガニックのものに切り替え、ホールで摂るようにし(マクロビオティック)、食事の時は食べることに意識を集中して、よく噛んでよく味わって食べました。
添加物が含まれていそうな食品も食べないようにしました。
もちろん遺伝子組み換えの食材も避けました。
低速回転式ジューサーを購入して、一日2リットルの野菜ジュースを飲みました。
また、錆びついた体をリセットするために、四日間の水断食を行いました。
断食はとても効果があったようで、顏にぶつぶつが現れて、たまった毒素が出たように感じました。
がん患者は塩分は徹底的に控えたほうがいいという説もありますが、私は一切制限せず、むしろしっかり塩分をとっていました。
これはマクロビの考え方が理にかなっているように感じたからです。
ただし、塩の質には気を付けました。
精製塩ではなく、日本の海水から昔ながらの製法で作られたものを使うようにしました。
塩の製法にはいくつかの工程があることを知りましたが、伝統的な塩田で作られた塩は残念ながら身近で見つけることは難しいです。
そのように徹底して食事療法を続けていくうちに、体から出る老廃物の変化(減少)に気付きました。
がんの診断を受ける前も、食事は家で作ったものがほとんどだったので、特に食事面に問題があるとは思っていなかったので、この体の変化には驚きました。
食事療法にも正解はありませんが、がんやその他の病気の診断を受けた時、なにから改善すればいいかわからずに戸惑うものです。
私はまずは食事を見直しましたが、それを通して、自分がそれまで心身とどのように向き合ってきたかを見直すきっかけとなり、様々な気付きがありました。
【記:2017年4月30日】
※ここで上げた具体的な取り組みについて、(8)以降で個別に書いています。
6)セカンド&サードオピニオン
診断を受けた、がん医療に重点を置く総合病院の他に、私立医大の乳腺外科でもセカンドオピニオンを受ました。
一方、代替療法でがんと向き合うという自分の考えが、現実的で前向きなものなのか、それとも三大療法から逃げるためのネガティブなものなのか、時々不安に思うこともあり、中立的な第三者の冷静な評価を受ける必要性を感じ、2015年12月下旬にイーハトーヴクリニックを受診しました。
イーハトーヴクリニックは、30年以上にわたり大学病院の臨床現場で消化器外科医をつとめた萩原優先生が、ホリスティックな視点からがん患者の診察を行っているクリニックです。萩原先生は催眠療法の教育・普及も精力的に行われています。(クリニックHP)
萩原先生のことは、ボディートーク施術士の知り合いからも受診を勧められて知っていたのですが、ある講演会でたまたまお会いして言葉を交わす機会に恵まれたこともあり、ご縁を感じてすぐに予約をいれました。
講演会でお会いした10日後のことでした。
診察では、私の現在の状況と取り組みの他、以前にもがんに罹り西洋医学による治療を受けたこともお伝えしました。先生からは、なぜ今回は代替療法を選択しようと思ったのか、その気持ちの変化について特に詳しく尋ねられました。
私は、「一度目のがん治療後の気持ちの変化」、「がんになった意味」、「自分が変わる必要性」、「西洋医学的な治療法への違和感」など、すべてを率直に伝えました。
先生は私の話にじっくり耳を傾けると、「多くの患者さんは、なぜ自分ががんになったんだという被害者的な気持ちになりがちだが、あなたはそうではない。また、がんに対して非常にしっかりした考え方を持っていて、考えの大黒柱がある。その大黒柱が自然治癒には大事」とおっしゃり、三か月ごとの検査を併用しながら代替療法で取り組むことを応援してくださり、「頑張ってください」と手を差し伸べて、力強く温かい握手をしてくださいました。
萩原先生が印象的なことをおっしゃっていました。
「がんは肉体だけの病気ではなく、こころの病であり、こころの持ち方がとても大事。ケリー・ターナーの9つの取り組みのうち、肉体的な取り組みは2つで(食事とサプリメント)、あとの7つはこころに関するもの」と。
がんという病気が肉体へのアプローチだけでは不十分であることを、30年以上のがん治療の経験から見出してきた深い考察には説得力があり、自分の考えが夢や願望ではなく、現実的なものであることを確信し、勇気をもらうことができました。
【記:2017年5月1日】
7)催眠療法
イーハトーヴクリニックを受診した際、どんな取り組みをしているのかを聞かれました。
私はボディートーク、波動療法、食事療法をメインにしていることを伝えると、先生もボディートークや波動療法には理解を示していました。
そして、一度催眠療法を受けてみてはどうかと勧められました。
催眠療法は以前一度体験したことがありました。
潜在意識にアプローチする点ではボディートークととても共通するセラピーです。
私はその場で予約をお願いして、年明けの2016年1月上旬に再度クリニックを訪れて催眠療法を受けました。
この時は、がんの後ろに隠れているもの、がんが伝えているメッセージを受け取ることなどを中心に、セラピーを受けることにしました。
セラピストの誘導で催眠に入って「胸にあるもの」と向き合いました。
乳がんの腫瘍とおぼしきものは、白く丸いもので、更に近寄ると、それは幼い頃の自分でした。恐れで身を固くし、何を尋ねても首を横に振るだけでした。
「どうしてほしい?」と尋ねると、「解放してほしい」という答えが返ってきました。
その後、母親との関わりがフォーカスされ、物心ついた時からの母との葛藤がここでも表れました。
成人しても親との葛藤を抱え続ける事は大人げないのではないかという常識にとらわれて、この問題はもう解決したと思うようにしていたのですが、潜在意識の中では未解決なことは、ボディートークセッションでも何度も出てきましたし、感覚的にもわかっていました。
催眠療法は(私の理解ですが)、潜在意識にしまい込まれた問題の根っこにアプローチし、体の症状とこころの問題との因果関係を紐解くことにより、結果的に肉体の症状の改善が促されるもので、数々の奇跡のような症例は萩原先生の著書でも紹介されています。
(中略)病気の根本原因である精神的な因子を明らかにする……
そこでの体験(催眠療法)から得られた学びや気づきが、現在の問題の解決や目的の達成につながったりする可能性があるのです。(イーハトーヴクリニックHPより)
がんとの対話は、今まで受けてきたボディートークセッションと大変通じるものがあり、とても興味深いものでした。
共通して言えることは、「がんは恐ろしいものだから攻撃して叩く」という現代医療の考え方では根本的な解決が望めないということです。
催眠療法を受けて、やはりがんの治癒には(たとえ西洋医学による治療を受けていても)、目に見えないもの、つまりこころや精神と向き合うことが大切であると確信しました。
【記:2017年5月1日】
8)波動療法
私がボディートークと併用して受けてきたのが波動療法です。
施術士の先輩が、心身のメンテナンスのために時々受けていると聞いて試してみました。
波動療法はロシアで開発されたもので、病気がもつ固有の周波数(波動)を機械で検知し、波動調整をしていくものです。
西洋医学のような科学の世界ではなく、周波数という見えないものを扱う物理(量子)の世界になりますが、それをスクリーンで細胞レベルまで可視化されているところが、受ける人にわかりやすいセラピーではないかと思います。
医療現場でも少しずつ導入されるようになっていますし、船瀬俊介氏も最近、波動医学に関する著書を出版していますので、これから更に知られるようになるでしょう。
私が初めて波動療法を受けたのは2015年11月上旬で、まだ正式に診断が確定する前でした。
しかし直感的にがんであることはわかっていたので、その頃から様々な取り組みを始めており、波動療法もそのうちのひとつでした。
初回セラピーで驚いたのが、私の胸にある腫瘍が、西洋医学的な視点とは少し違っているということでした。
波動療法は医療ではないので、機械を操作するオペレーターの方も発言には気を使われていましたが、その時の結果を受けて、西洋医学の「検査・診断・治療」というスピーディーな流れから距離を置き、がんと少し時間をかけて向き合ってみようと思いました。
また、乳房の問題よりも、腸を良くすることが優先事項のようだとセラピーの結果を伝えられ、食べ物や生活習慣に関するアドバイスをいただきました。
波動療法はその後も続けていますが、初回のセラピーから一年後には、乳房の問題はまったく引っかからなくなっていました。
【記:2017年5月1日】
9)鍼灸治療とビワの葉温灸
2016年1月下旬から半年ほど、定期的な鍼灸治療を受けました。
がんへの直接的なアプローチと言うよりも、全身を流れる気の停滞感を感じていたので、気の流れを整えたいという目的からでした。
がんの体験のある方から、脈診が上手だという先生を紹介してもらって受診したのですが、ひと鍼打つごとに脈をとって確認しては次の鍼を打つという、とても丁寧な治療でした。
先生には乳がんの診断を受けていることを初診時に伝えました。
私は脾気虚の体質だそうですが、昔から免疫系に問題が出やすい体質だったので、なるほど納得でした。
鍼灸治療は30分程ですが、治療後は気が流れて体が楽になるのを感じます。
とても興味深いことに、鍼灸を受けた後にボディートークセッションを受けると、エネルギーの流れの変化を指摘されるのです。
鍼灸もボディートークと同様に、気というエネルギーを扱う領域なので、人間の肉体がエネルギー体であるということを実感します。
治療院での鍼灸治療の他に、自宅でびわの葉温灸も行いました。
もともと棒灸はペットの仕事用に持っていたので、ビワの葉自然療法の本とビワの葉を入手して、出来るだけ続けるようにしました。
お灸は気になる患部に施したくなりますが、ビワの葉温灸の手引きによると、「病気や症状が表れている部分は日々の不養生の単なる結果であり、全身の養生こそが大事なので、お灸をする際は、最初に主要なツボに行ってから、最後に気になる部分にお灸をする」のだそうです。
西洋医学とは病気の見方が異なるところですが、これは病気に対する私の考え方と共通するところがあって腑に落ちました。
その本には、自宅での手当だけでがんが消えた症例も紹介されていましたが、病気とは症状が出てから医療機関で治してもらうのではなく、「自分で治すもの」という心構えを学びました。
この頃参考にしていたのは、自然療法で有名な東城百合子さんの著書や、息子の望月研さんのビワの葉自然療法の本です。
ビワの葉温灸をした後は体がとても軽く感じて驚くのですが、同時に普段どれだけ気が巡っていないのかを気づかされます。
自宅でのお灸の手当は手軽なものではありませんが、お金を払って誰かに治療してもらうのではなく、自分の時間を使い、手間をかけて体と向き合うことで、なぜ自分ががんを作ってしまったのか、日々の暮らしや心の在り方はどうあるべきか、といったことを考えるきっかけとなり、様々な気付きを得ることが出来ました。
【記:2017年5月2日】
10)運動、体温を上げる
日常生活を見直す中で、気にはなっていたけれど改善できないままでいた、運動不足と低体温を見直すことにしました。
運動は、ケリー・ターナーの著書「がんが自然に治る生き方」で紹介されている9つの項目には入っていません。がん患者の中には身体的に運動が難しい人もいるので、この9つには入れなかったと説明があります。実際にはがんの寛解を遂げた人の多くは、運動を取り入れています。
私もウォーキングを行うことにしました。
もともと歩くことは好きでかなり速足ですが、がんの診断を受ける何年か前から、一日の大半を室内で過ごすことが多くなっていました。
そこで一日のルーティーンにウォーキングを組み入れました。決まったコースだけではなく、外出の予定があれば30分早めに出て3キロ先の駅まで歩くなど、運動をストレスに感じないように心がけました。街中の移動も地下鉄ひと駅分歩くなどして、一日一万歩を目標にしました。
アンドリュー・ワイル博士も速足で歩くことを推奨しており、歩行は他のすべての運動にまさる数限りない利点があると言っています。
早く歩けば有酸素運動として有効だけれども、ゆっくりでも、視覚情報や触覚情報への刺激(脳への刺激)となり、また交差運動という四肢の運動も神経系に有益に働くので、こころとからだの治癒系を良好な状態に保つためにも、人はますます歩行をたよりにするだろうと述べています。博士自身も人生で様々な運動を経験したけれど、やっぱりこれだと思う運動は歩く事だそうです。
低体温については、食事や入浴、衣類など、いろいろな面で工夫をしました。
食事療法のところでも触れましたが、塩分摂取の制限はせずに、陰の体質を補う陽の食材を、陽の調理法・調味料を使って摂るようにしました。
入浴は水を飲みながら、汗が出るまでじっくりと半身浴をしました。半身浴は時間が長くなると肩や首回りが冷えるので、その部分が冷えないようにタオルで半身浴用の着衣も作りました。
靴下は冷え取り用の重ね履きにしました。また、夏でも外出先の冷房で冷えないようにレッグウォーマーを使用し、体の中心である腹部や腰回りも冷えないように腰回りは衣服が重なるようにしていました。体を締め付けるようなものは下着も含めて避けました。
がんに罹患する人の多くは低体温と言われていますが、私は手足が冷たい事や平均体温が低いことは体質なので仕方がないと、まるで体の個性のようにとらえて改善の努力を怠っていました。
がんは全身病であり、全身の改善の結果、がんの治癒も始まると、参考にした本の著者たちは述べています。
体温測定は自宅でできる検査だと思って、今でも時々確認しています。
【記:2017年5月4日】
11)ボディートーク療法①
鍼灸、催眠療法、波動療法など、様々な代替療法を取り入れましたが、私が代替療法だけで治癒に取り組むことができた大きな原動力は、やはりボディートークの存在でした。
ボディートーク療法への信頼が高いのは自分が施術士なので当然かもしれませんが、逆に言うと、もし施術士でなかったらこの選択はしていなかったでしょう。
乳がん診断当初は二度目のがんに困惑もしましたが、西洋医学による精密検査やセカンドオピニオンと平行して、ボディートークのセッションを増やして自然治癒の可能性を探りました。
セッションを重ねるうちに少しずつ気持ちも落ち着いて、自分が具体的に何をすれば良いのかも見えてきました。
すると、取り巻く現実も変化して、徐々に方向性も明らかになりました。
ボディートークは「がんが自然に治る生き方」の中でも、感情解放に関するところで紹介されていますが、西洋医学的な考察では肉体と感情や意識は病気と直結していないかもしれませんが、がんの自然治癒を目指すとき、またがんを繰り返さないためには、自分の感情や精神面としっかり向き合うことが必要になってくるでしょう。
私自身もどのような意識や心のあり様が、がんの発症につながっていたのかを知り、状況を俯瞰し、病気への恐れや不安を手放す手助けにしたいと思っていました。
同時に、ボディートークでのがん退縮の症例は、施術士として自分も症例のひとつになりたいという気持ちにさせたことも事実です。
セッションでは、自分の生き方や封じ込めている感情、家族や周囲との関わりとその根底にある深い意識、未処理の古い記憶や幼少期の体験の影響、人生観や価値観、信念システム等々、一見肉体とは関係なさそうな多くの事柄がフォーカスされました。
潜在意識下にあるこれらの感情や意識や記憶は細胞レベルにまで影響を与え、やがては、炎症を起こしたり、アレルギー反応を示したり、がん細胞への攻撃が不十分になったりと、肉体の振る舞いに表れます。
私の場合も、人生で蓄積してきた様々な要因が正常な免疫機能を阻害していたことが、セッションを通して明らかになりました。
【記:2017年6月8日】
12)ボディートーク療法②
2016年3月に、ボディートーク創設者のジョン・ヴェルトハイム氏が来日し、セミナーとセッションワークショップが開催され、私も乳がんを課題としてセッションを受けることができました。
以下の内容は施術士でないとわかりにくいとは思いますが、ご参考までにシェアします。
・脳の楔前部へのアプローチ
・赤血球、白血球、T細胞、B細胞の生成と機能の改善
・B細胞のバランス(数が少ないために攻撃的になっているB細胞の生成の促進)
・腎と膀胱のエネルギーが細胞生成をサポートするようにリンク
・B細胞が体の隅々に行きわたるようセット
・機能不全になっているB細胞の構造の改善
・ストレスによる脳の瘢痕組織の修復
・幼少期の環境における未処理の記憶の処理
・重金属の排毒
・薄すぎる小腸壁へのアプローチ(杯細胞の粘液分泌)
・腸内マイクロバイオームの移動
・脾臓のリンパ循環の改善
・子宮・卵巣のリンパ循環の改善
がんが体に現れるまでに、心身複合体においてどのようなアンバランスが積み重なっているのかが紐解ける、大変興味深い内容でした。
特に脳の楔前部はがんに限らず、あらゆる問題や病気と深く関係する部分ですが、楔前部は自分で自分をどう見ているか、自分が世界とどう交わるか、自分をどう受け入れているか、といった意識と深くかかわっています。そして、メンタル的な状態が自己否定感ないしは自尊心が低い場合、脳は自己サボタージュの状態を作り出します。すると体の機能面でも自己サボタージュ状態となります。がんやアレルギーなどの免疫システムの病気も、本来の自分の機能を下げることで自己サボタージュをしている状態を作り出していると考えられます。
セッション終了時にジョン先生に、「もう体全部変わりましたから」と言われてホッとしたことを覚えています。
この半月後に受けた波動療法でオペレーターの方から、「ここ一ヶ月以内に何かしましたか? 体が細胞レベルでガラッと変わっています」とコメントがあったのが大変興味深く、ボディートークや波動療法などの量子医療の可能性を再認識しました。
【記:2017年6月8日】
【参考図書】
これまでに参考にした本の一部をご紹介
※随時更新しています